韓国AI映画『ザ・ロング・ビジター』がハリウッドのAI国際映画祭で最高賞を受賞

第1回CGV AI映画祭大賞に続き、ハリウッドで快挙 世界27カ国101作品の中から選出、韓国作品が計5部門で受賞し「K-AI」の底力示す

2025年10月2日 ソウル – Kコンテンツ制作会社MooAm（ムアム）は、自社で制作したAI短編映画『ザ・ロング・ビジター（原題：The Wrong Visitor）』が、韓国の第1回CGV AI映画祭での大賞受賞に続き、米国ハリウッドで開催された「AI国際映画祭（AI International Film Festival）」にて最高賞にあたる「ベストAIフィルム賞」を受賞したことを発表しました。

現地時間9月28日、ロサンゼルスの歴史あるロス・フェリッツ・シアターで開催された本映画祭は、芸術とAIの融合を通じて映画の未来を提示する先進的なイベントです。世界27カ国から応募された101本の作品が競い合う中、『ザ・ロング・ビジター』が最高賞の栄誉に輝きました。

ヒョン・ヘリ監督が手掛けた本作は、「もし地獄の門に、間違った訪問者が送られてきたら？」という独創的な想像力に基づくストーリーと、高水準のAI技術活用が高く評価されました。

特に今回の映画祭では、韓国作品の躍進が際立ちました。『ザ・ロング・ビジター』の受賞に加え、オ・ドンハ監督の『ゼロ（Zero）』が最優秀ハイブリッドAI映画賞など4冠を達成、チン・スヒョン監督らの『胡蝶の夢（The Butterfly Dream）』が最優秀物語短編賞を受賞するなど、韓国作品が単一国として最多となる計5部門で受賞リストに名を連ねました。

AI国際映画祭の設立者であるバート・ホランド氏は、「今月のラインナップは、世界のクリエイティブシーンにおける重要かつ刺激的な変化を示しています。特に韓国映画が5部門で受賞し、新記録を打ち立てました。我々は、新しいツールを積極的に受け入れる国々が主導する、映画制作の民主化をリアルタイムで目の当たりにしています」と称賛しました。

MooAmの関係者は、「韓国初のAI映画祭での大賞に続き、世界の映画産業の中心地であるハリウッドで作品性を認められ、大変嬉しく思います。今後もAI技術と人間の創造性を融合させ、これまでにない新しい映画体験を提供できるよう努力してまいります」と受賞の喜びを語りました。

この度の受賞で再びその技術力を証明したMooAmは、すでに次回作の準備を加速させています。同社が新たにクランクインした心理サスペンス映画『ジェンフルエンサー（原題：Genfluencer）』は、主人公が生成AIを通じて完璧なK-POPアイドルを創造する過程で、華やかなK-POP業界の現実と完璧なバーチャルアイドルの存在が交錯し、巻き起こる欲望と混乱、そして心理的サスペンスを濃密に描く作品です。本作は韓国コンテンツ振興院（KOCCA）の「2025年AI映像コンテンツ制作支援事業」の選定作でもあります。

特に、韓国の長編映画として初めて全編の50%をAI映像で制作するという革新的な試みに挑戦しており、主演には女優ペ・ユンギョンを迎え、大胆な演技変身が期待されています。映画『ジェンフルエンサー』は2026年に国内外での公開を予定しています。

MooAm（ムアム）について MooAmは、人工知能技術を活用した革新的なコンテンツ制作会社です。創造的なストーリーテリングとAIの融合を通じて映画産業に新たな地平を切り開き、人間とAIの協業によって独創的で意義深い映画体験を創造することを目指しています。