「MooAm」、3年連続でCANNESERIESに参加し、「AI残酷童話」でAI映画製作の未来を提示
- MooAm
- 4月15日
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韓国のコンテンツ制作会社MooAm Production(代表:ヒョン・ヘリ)は、4月にフランス・カンヌで開催される第8回カンヌ国際シリーズフェスティバル(以下、CANNESERIES)に3年連続で参加すると発表しました。今回のフェスティバルでは、MooAmが生成系AI技術を活用した革新的なインディペンデント映画製作の事例とAI VFX技術を、世界のコンテンツ業界関係者に披露する予定です。
MooAmは、長編映画のように物語性を重視するインディペンデント作品に生成系AI技術を実際に応用する手法と技術開発に注力してきました。一般的に、映画製作のストーリーボードやコンテ、プリビジュアライゼーションの作業には数百万ウォンから数千万ウォンという大きなコストがかかり、これはインディペンデント映画にとっても大きな負担になります。
この工程に生成系AIを本格的に導入する方法を研究し、実際の映画・放送制作現場で活用することで、その有用性を証明してきました。さらに、これまで大規模な資本や人的リソースが必要だった映画製作を、小規模プロダクションでも実現できるよう、生産コストを大幅に削減し、効率を最大化するAIベースの制作パイプラインを開発しています。
MooAmの関係者は「今回のCANNESERIESで、当社が開発した効率的な生成系AIの制作プロセスを公開し、韓国が生成系AI技術を最も迅速かつ効果的に活用していることをアピールし、グローバル協力の機会を拡大していきたい」と強調しました。
MooAmは既に2023年と2024年のCANNESERIESで、『9回も契約職を経験した女(原題:계약직만 9번한 여자)』や『Sticker』などの独創的なIPで参加し、海外のプロデューサーたちから高い評価を受けています。また、詩人ペク・ソク(白石)の詩『私とナターシャと白いロバ(原題:나와 나타샤와 흰 당나귀)』をAI技術で再解釈したアニメーションは、ヴェネチアAIフィルムアワードやニューヨーク・ショーツアニメーション映画祭で好評を博し、技術力と創造性を認められました。さらに今年4月には、世界初の聴覚障害者アイドルグループ「Big Ocean(ビッグオーシャン)」のコンセプトビデオを100%AIで制作し、ファンから大きな反響を得ています。
一方、MooAmは昨年12月にシンガポールのSCベンチャーズ(SC Ventures)と締結したMOUに基づき、グローバルIPの発掘と保護のための協力を強化しており、K-コンテンツファンドを通じてクリエイターと投資家を結びつける革新的な金融モデルの構築にも積極的に取り組んでいます。
代表のヒョン・ヘリ氏は「AI技術は、単に制作コストを削減する手段にとどまらず、クリエイティブな表現の幅を広げる重要なツールとして位置づけられています。MooAmは今後も、AI技術を活用した商業映画、ドラマ、ドキュメンタリーなどの制作とグローバル流通が可能な革新的モデルを継続的に提案していきます」と述べました。
会社紹介 (Company Introduction)
MooAm Productionは2020年に設立され、平均年齢28歳の若いクリエイターを中心としたコンテンツ制作会社です。映画・ドラマ・バラエティ・ドキュメンタリーなど幅広いジャンルで活躍しています。主な作品に『AI残酷童話』シリーズ、映画『9回も契約職を経験した女(原題:계약직만 9번한 여자)』(CANNESERIES 2023 コリアOTTショーケース選出)、『暴落(原題:폭락)』(Netflixにて4月23日公開予定)、バラエティ番組『Be My K Guide』(日本のLeminoで独占公開)などがあり、Watcha、Wavve、Netflixといったグローバルプラットフォームを通じて作品を継続的に公開し続けています。自社IPを活用してCANNESERIESに3年連続で参加し、グローバル映画祭12回の招待および受賞などの実績を持ち、生成系AIをベースにしたコンテンツ制作と実際のグローバル配給環境を整備するためのR&Dを盛んに行っています。
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