Kコンテンツ制作会社 ムーアム（MooAm、代表 ハリー・ヒョン） は、生成型AI技術を活用して制作したアニメーション ナターシャの物語 を公開した。
このアニメーションは、白髪のナターシャがペットのロバ、ドンキーと一緒に歌う場面から始まる。韓国現代詩の代表作である白石（ペク・ソク）の詩 私とナターシャと白いロバ を新たに解釈し、新しい視点を提供している。歌、イラスト、アニメーション、効果音のすべてを生成型AI技術で制作し、わずか2週間で完成した。
韓国文化体育観光部が主催し、韓国コンテンツ振興院（KOCCA）が主管する「AIコンテンツフェスティバル2024」で初公開された7分間のアニメーションは、白石の詩の抒情的な美しさを表現し、キャラクターに命を吹き込んだ作品として高く評価されている。
ハリー・ヒョン代表は、"韓国の伝統的な童話や文学作品を生成型AIで再解釈する中で、実写ではなく叙情的なミュージカルアニメーションを試みたかった"と語った。さらに、"動きの一貫性やキャラクターの発展など、改善すべき点はまだ多いものの、AIを活用した韓国文学の再解釈という試み自体が革新的です。アニメーション専門家やイラストレーターがいなくても、このような作品が作れることに驚かされました"と述べた。
本作は、アメリカの「Neu Wave AI Film Festival」 のファイナリストに選出され、11月23日にロサンゼルスのエマーソン・カレッジで上映される予定である。
さらに、12月にはシンガポールで開催されるアジア最大級の放送・コンテンツマーケット「Asia TV Forum & Market（ATF）」 にて、特設AIプロモーションブースを通じて韓国AIコンテンツを紹介する予定である。ATFには世界60か国以上のメディア関係者が参加し、韓国AIコンテンツの国際展開のための重要な機会となる。
また、ムーアムは最近、韓国放送通信振興院（KCA） の2024年放送・OTT部門企画開発支援事業において、「AIダークフェアリーテール」プロジェクトが最終選定されるなど、AI技術を活用したコンテンツ制作を積極的に進めている。現在、韓国を代表するAI作家たちと協力し、6つの韓国伝統童話や詩を生成AIを用いて映像化するプロジェクトを進めている。
ハリー・ヒョン代表は、"文学とAIの融合は無限の可能性を秘めています。専門的な人材や高額な設備がなくても、個人が自らのビジョンを実現できる時代が到来しました"と強調した。また、"著作権やキャラクターの独創性など、解決すべき課題はまだ残っていますが、この分野は若いクリエイターにとって非常に希望に満ちたものになるでしょう"と期待を示した。
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