東欧最高峰の交響楽団であり、ウクライナを代表するオデッサ・フィルハーモニー管弦楽団が、10月2日に**アラムコンサートホール（アラムヌリ芸術センター）で韓国初公演を行う。この公演は、文化体育観光部と韓国国際文化交流振興院（KOFICE）が主催する「2024双方向国際文化協力支援事業」**の支援を受け、戦争の痛みを乗り越え、音楽を通じて平和のメッセージを伝える意義深い舞台となる予定である。
ウクライナ政府から「国民芸術家」の称号を授与された指揮者ホバート・アールが率いるこのコンサートでは、2017年ウラジーミル・ホロヴィッツ国際音楽コンクールの優勝者、キム・ジュニが共演する。特に、本公演ではボルトキエヴィチのピアノ協奏曲第1番をはじめとするウクライナ作品の韓国初演が行われる。
キム・ジュニは、ホロヴィッツコンクール優勝直後にオデッサ・フィルハーモニーとの共演を予定していたが、新型コロナウイルスのパンデミックと戦争の影響で、7年越しに実現することとなった。ヨーロッパで高い評価を得ているキム・ジュニは、本公演を通じてウクライナとの特別な縁を深めることになる。
現在、ウクライナは戦争による厳しい状況に置かれている。1日4時間のみ電気と水の供給が可能な状況であり、男性の出国禁止政策により、多くの女性楽団員が今回の公演に参加することとなった。それでもなお、音楽を通じて希望のメッセージを届けたいという楽団の強い意志が伝わってくる。
この韓国-ウクライナ協力クラシック音楽コンサートは、全席無料で開催され、より多くの観客に感動を届けることができるだろう。ただの文化交流を超え、平和への願いを込めた歴史的な舞台になると期待されている。
一方、ムーアム（MooAm）は、本公演の準備過程やウクライナ楽団員たちの真実の物語を記録したドキュメンタリーを制作する予定である。監督は、カンヌ・シリーズ2回ノミネート、ニューヨーク・インターナショナル・フィルム・アワード受賞歴を持つハリー・ヒョンが務め、公演の舞台裏や楽団員のインタビューなどを収録する。
単なる公演記録を超え、戦争の痛みを生き抜くウクライナの芸術家たちの姿と情熱、そして韓国とウクライナの文化的交流の意義を深く掘り下げた作品になるだろう。音楽の持つ平和のメッセージが、より広く世界へと届けられることを期待している。
キム・ジュニは、"オデッサ・フィルの招聘にあたり、ホバート・アール指揮者と長期間にわたり十分な対話と調整を重ねてきた"と語り、"韓国でも最高のパフォーマンスを披露するために努力したい。また、私はプロボノ（無償の才能寄付）としてこの公演に参加することを決めました"と明かした。
"韓国でも最高のパフォーマンスを披露するために努力したい。また、私はプロボノ（無償の才能寄付）としてこの公演に参加することを決めました"
と明かした。
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